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2010年12月5日日曜日

雑記 : 企業から見た「学位取得者」

私は企業に勤めて3年になりますが、企業から見た学位取得者について個人的な意見を書いていこうと思います。

まず、「大学院なんていって何しているんだろう?」という意見は多いです。
最近は修士課程修了者などが増えているため、そうでもないですが、大企業以外、学位取得者をあまり採用した経験がない会社や部署が多いです。
特に博士ともなると、企業としてもどう処遇するのか規定がないところも多いです。

一方、実務能力はともかくとして、博士号を持っているという一定の評価はあります。
博士と言っても会社に入れば新入社員も同然ですから、それなりに教育する必要があるのですが、多くの企業では「半ば教育済み」の社員、つまり、中途採用社員程度の教育で十分であろうとの考えが多いです。

実際に私は博士課程修了後、中途採用で採用されましたし、まっさらの修士に比べればスキルは高いほうになると思います。

ですが、博士という肩書きがついている以上、それなりの働きをしなければならないとみなされるため、短期での立ち上げが求められます。

一般に新卒の場合は2年から3年かけて一通りの業務を見につけさせるという考えの企業が多いのですが、博士の場合は1年前後で立ち上がる程度の人材しか採用はしないような気がします。

私は某財閥系の企業なのですが、日立や本田技研など博士の採用実績の多い企業では、「博士でも一から教育する」といわれていたりします。

昔から「教育の日立」とか「ホンダは博士を中途採用する」とか聞きますが、さすがにこのレベルになると博士の扱いはうまいようです。

博士の採用実績が少ない企業では、なかなか使われる側としても使う側としても、難しいようです。

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