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2010年12月10日金曜日

「博士」について考えてみよう! パート2

さて、そろそろ「博士」についてじっくりと考えてみましょう。

「博士」っというと、御茶ノ水博士とかそんなイメージしかないかもしれませんが、実在する博士の多くは、研究という能力を除いては、普通の人以下です。

博士を取るくらいですので、若いころから勉学に明け暮れて、30歳近くなって、やっと博士号が取れるくらいなので、そういう風になっても、不思議ではありません。

人生の半分近くを学業に費やした人、それが博士です。

博士号を取るとなるとどの程度のレベルが求められるかご存知ですか?

修了要件で言うと、学会誌に1本から3本論文が掲載され、国際学会で3回ほど発表する必要があります。

最近は投稿論文1本で修了させてくれる大学も多いですけど、やっぱり、3本は欲しいですね。
大学の教官になった人の業績をみていると、コネ就職を除くと、大体、皆さん、3本ほど書かれています。
大学の世界では助教になるのには3本論文が必要だと言われており、業績を稼ぐためにポスドクになる人もいますが、3本あれば可能性があるというだけで、採用されるかどうかはわかりません。

大学の人事って公平なようで、意外と公平ではありません。

もちろん、コネもありますし、人物評価もあります。
いくら業績が良くても人物的に教育者として向かない人は採用されません。

博士号を取得するのに投稿論文が必要と書きましたが、投稿論文にはどの程度の研究結果が必要かわかりますか?

マイナーな学会誌とかになると、そうでもありませんが、メジャーな学会誌になると、世界レベルで最新かつ実用的なレベルの研究結果が求められます。

修士課程だと、口頭発表1回くらいで卒業させてもらえますけど、博士を取得しようと思うと、その何倍かの研究結果が必要です。

修士時代に優秀だった人でも博士課程に入ると落ちぶれるというようなケースも良くあります。

修士はその大学の基準で授与されますが、博士は論文誌という公共の基準で判断されるため、実際にはそんなに簡単にはいきません。

博士に行こうと思っている人がいるならば、修士の何倍か努力しないと卒業できなということをきちんと認識するべきだと思います。

また、博士になると英語力が必要です。
海外に一人で行って、発表して、ホテルや交通の手配もして、英語でディスカッションして、帰ってくる程度の語学力が求められます。

民間に就職する場合でも、博士で英語ができないというのは結構、痛いです。

ざっと、いろいろと書いてみましたが参考になりましたか?

まだまだ、話は続きますが、いったん区切ります。

それでは、また!

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