大学院重点化政策で博士が量産されだしてから、ポストドクター問題ってよく言われますよね。
結局のところ、政府の見解としては「自己責任」だそうです。
最近になって、大学やらがポストドクターを民間に就職させようと取り組みを始めていますが、私個人の見解としても、やはり、問題はポストドクター自体の考え足らずだと思います。
学振とかなら、まだましなのですが、はっきり言って、時間給のポストドクターなんて目も当てられません。
確かに学術研究というのはやりがいがあり、実際に楽しいのですが、だからと言って大学に残り続けるというのは問題だと思います。
博士の就職が悪いといっても実際は新卒で、修士や学士と同様に就職活動をすれば、内定の1つや2つくらいはいただけるものです。
仕事の内容にケチを付け出すときりがないですが、実際の仕事というものはそういうものです。
よくサラリーマンというと居酒屋で愚痴を言っているようなイメージがあるかと思いますけど、実際に働くということは、そういったサラリーマンになるということがほとんどです。
自分は博士だから人とは違うという認識は大きな間違いです。
博士もただの人です。
ただ大学に長くいただけで、それ以上ではありません。
確かに30歳前後まで大学に在籍して、それから社会人になるということは極めて困難です。
私自身、28歳で博士号を取り、その後、すぐに就職をしましたが、かなりの苦労と努力を今でもしています。
ただ、サラリーマンと言っても正社員なので、職を失う可能性は低いですし、給与もボーナスもきちんと支給されますし、同年代の平均所得程度の収入もあります。
ちょっと脱線しましたが、企業に就職した博士としては、何か目的や計画があってポストドクターになったのならば分かりますが、考えずになったのであれば、その人を国や大学や企業が救済する必要はないと思います。
普通にまじめにサラリーマンをしていても非正規やリストラなどによって仕事を失うことがある時代です。
ただ、博士と言うだけで、特別に救済する必要はありません。
博士であろうとなかろうと、社会からはみ出したわけですから、当然、苦労するのは当たり前です。
自分の仕事を見つけもしきらない博士など、本来の博士とは言えないのではないでしょうか?
博士というのは、論理的に事実を見極めて、アクションを起こせるという人材のはずです。
自分の人生についても同じことをすればいいだけです。
ポストドクターにもその程度の能力はあるはずです。
現在、博士課程に在籍している人や博士課程に進学しようと考えている人は、もうすでに大人なのですから、自分の人生については自分で責任をとりましょう。
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