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2012年3月4日日曜日

交換留学??

大学でも大学院でも交換留学ってありますよね。

交換留学については賛否両論ありますが、個人的な見解を書いてみたいと思います。

①最低TOEIC730点か英検準1級を持っている場合:学生という特別な身分を使ってGOだと思います。

②英語ができない方:時間とお金の無駄かもしれません。。

という感じかと思います。

社会人になってから自分でお金を貯めて留学と言うのも否定はしませんが、両親から扶養されている身分のうちに経験しておく方があとあと楽です。

学生のうちはあまり意識しないかと思いますが、全うな人生を送るためには最低限、年金を納付していること、社会保険に加入していること、税金を納めていること。

この3つが必要です。

まあ、中学校の社会でも習うような日本国民としての最低限の義務なのですが、実際に自分で維持しようと思うと、国民年金が月1万6千円くらい、国民健康保険が約50000円くらい(各地方自治体によって変動します。)、税金はまあ収入に応じてですけど。。

とまあ、上述の国民の三つの義務を両親が払ってくれている間に留学するほうが断然有利、というか、1000万円くらい貯金がない限り私費で留学なんて無理です。。

そんなわけで交換留学が一番、経済的にも社会的にも一番らくかと思います。

その他にもワーキングホリデーなどもありますが、いったん社会に出ると職歴、つまりキャリアが絶対的に物を言います。

ワーホリなどは就業経験としてカウントされないので、キャリア形成には不利なんですよね。

しかし、注意が必要なのは②の語学力が十分にない場合です。

確かに交換留学はお金を払いさえすれば、誰でもいけます。

でも、ある程度の語学力がないと留学してもなんとなく雰囲気を味わって帰ってくるという程度にしか学べないので、交換留学にいくならば、最低①で書いているくらいの語学力は身につけましょう!!

最近は留学経験を重視する企業も多いので、1年くらい交換留学に行って、1年遅れて卒業しても不利にはならないようですし。。。

でもまあ、金がなければ無理だけどね。。

大学院在籍中にしておいた方がいいこと??

修士でも博士でも共通して言えることはやっぱり、研究と英語ですね。

特に博士の場合は英語が話せて当たり前、とういう認識の方は多いようです。

ちなみに私はTOEIC825点くらいしかありませんが、まあまあな部類かと思います。

ちなみに博士課程在籍中は600点台しかなかったので、ドクターとして国際的に働くような仕事には就けませんでした。。

ちなみに某電機会社の研究所を受けに行ったとき、やっぱり最低TOEIC800点はないと厳しいというようなことを言われました。。

TOEICが絶対というわけではありませんが、大学院修了者にはそれ相応の国際性が求められます。

海外では学歴と言うのは結構、シビアに見られるので、たとえば、現地法人に出向するときなどは最低でも修士号を持っていないとかなり恥ずかしいです。

日本の企業だと高専卒や学部卒でも部長や課長などになっていることが多いですが、海外だとMBAとか修士号とかを持っているのが当たり前というようなお国もあることはあります。

あとは研究所などに就職したい場合などでも研究業績は結構、シビアに見られますし、どこの研究室出身なのかも実は結構見られています。

企業の研究室などでも大学の特定の研究室しか採用しないような企業もまだまだ多いです。。

大学院の場合、教授の評価がものを言うところがあるので、教授がプッシュしてくれるかどうかで結構違います。

後はなんだかんだでコネクションって大事ですね。。

せっかく大学や大学院に行くのならば将来性のある人や既に社会的立場のある方とコネクションを持っておくことは将来的に結構、大事です。

20代くらいでは分からないかと思いますが、30代になってコネクションがないと言うのは結構、痛いです。。

2012年3月3日土曜日

特別研究員について

私は大学院にいた割には疎いのですが、特別研究員という制度があるんですよね。

博士課程の1年から給与をもらって研究して、採用されれば、修了後も特別研究員として働けるという制度です。

一般の教授のポケットマネーで雇われているポスドクと違って、きちんとお国から給与がでるので、自由度が高いのが魅力的ですね。

あと、研究費が付きます。

学術振興機構の特別研究員に採用されると教授のポケットマネーという予算に関係なく、研究する場所を選べるというのがとても魅力的だと思います。

あと、学生時代に採用されれば、奨学金の免除要件もありますし、給与所得があるので奨学金を借りなくてもいいというのも魅力的です。

あ~、出しとけばよかったなと思う今日この頃です。

2012年2月18日土曜日

博士号を取得した後のこと:「研究」は大事??

博士号を取得したのだから研究しなければならないと思うかもしれませんが、実際は研究をしていない博士なんていくらでもいます。
実際に私もその一人です。

しかし、研究で培った解析能力やシステム構築能力を求められる仕事はたくさんあります。
たとえば、私の仕事でもデータを層別して解析しなければ成り立たないものもたくさんあります。

かといって、研究しているわけではないので論文なんて書きません。

また、大学や大学院レベルの研究開発をしているけれど論文にしないだけという会社はたくさんあります。
企業の場合は技術やノウハウを秘密にする場合が多いのでアカデミックな発表はあまりしないんですよね。

一般職でも応用性の高い仕事はたくさんあります。

また、私が企業の研究所に就職した先輩から聞いた話によると企業の研究所などは結果がでるまでは徹夜や休日出勤などはざらだそうです。

普通に働いて普通に給与がもらえる一般職ととてもハードな研究職、長く働くならば、どちらがあなたの人生に有利でしょうか?

私は前者を選びました。

博士の就職を考えてみよう!!

私が博士課程を修了して早3年、後に続いて博士課程に進学した後輩が卒業できません。

私が学生の時は休日返上で風邪の日も毎日研究したのですが、最近の学生はそれほど学業に打ち込んでいない人も多いみたいですね。

さて、本論に入ります。

博士課程の就職が厳しいといっても新卒かつ28歳以下ならばまだチャンスはあります。

私は修士課程修了後1年間企業に就職した後、進学したので、28歳で博士号を取得しました。
その後、一般企業に就職し、研究職ではありませんが、それなりの生活を送っています。

職場が総務課と近く、よく採用関係のお話を聞くのですが、どうも、28歳というのが未経験で採用する際の限界の年齢のようです。

たとえば、国公立大学や有名企業出身や留学経験者、TOEICなどの有資格者ならば28歳でも採用してくれるようですが、当然、年齢が30歳に近付くほど、採用が見送られるケースが多いようです。

私の会社は4500人程度社員のいる中堅企業ですが、課程で博士号を取得したのは私だけです。

ですが、TOEIC750点くらいでワーキングホリデーを利用してイギリスに滞在した経験がある方を正社員として採用したこともあるそうです。

ソニーやトヨタのような超一流企業を目指すと難しいかもしれませんが、中堅企業ならば、職種にこだわらなければ採用される可能性は十分にあるようです。

私の知人に一浪して大阪大学に進学して一年留年して私の母校で博士号を取得した人がいますが、その人は派遣会社にしか入社できなかったそうです。
つまり、就職する際の年齢が私より1つ上、29歳だったのです。

片や一般企業に就職したとしてもほぼゼロからのスタートに近いので、想像を絶するほど厳しいです。
3年くらいは下積みをする覚悟がいるかと思いますが、パーマネントでそこそこの収入は得られます。

幸い私は職歴があったので、中途入社で修士卒よりも高い初任給がつきましたが、博士採用の実績がない会社では修士課程と同じ待遇になることも覚悟しなければならないと思います。

しかし、パーマネントの社員になれば厚生年金や健康保険、福利厚生など任期付き職員では得られない待遇が退職するまで得られます。

研究にこだわらず、就職するのも考えだと思います。

博士号を取得すれば終わりではないのです。

まだまだ人生は続きますので、結婚や親の老後など経済的な問題を抱えることも十分あります。

生涯設計のできない仕事に付くというのは大人として大事なことだと思います。

2010年12月18日土曜日

雑記 : 「博士号」を取得するメリット

「足の裏の米粒」といわれている「博士号」ですが、取得するとどんなメリットがあるのでしょうか。
私の2年間の経験を踏まえて、書いてみようかと思います。

①大学の教官になる資格。
②研究者、開発者として、外国に行ったときに相手が博士持ちでもバカにされない。

というのは有名なので、詳しくは書きません。

実体験とすると、

③学業を一通り修めたという証明になる。

というくらいでしょうか。

社会人になると勉強したくとも勉強できない状況などに陥りがちです。
博士号を取れるくらい勉強していれば、多少は応用が利くような気がします。

雑記 : 社会人を目指す大学院生に知ってもらいたいこと

大学院は成人してから進学する学校なので、すべては自己責任という話は以前しました。
私は博士後期課程を修了して、2年ほどになりますが、社会人としての自覚が出てきたのが、恥ずかしながら1年半くらいからだと思います。

私が社会人になって、上司に言われた言葉があります。

「学校は学費を払って教育してもらう場所なのだから、設備や教育方法、図書などが、充実しているのは当たり前。会社はお金をもらいにきている場所なのだから、全く逆。教育や環境が充実していなくとも、仕事を覚えてなんとかしろ。」

といわれました。

言われた当初は、十分な教育や設備が無いのに、どうやって、仕事を覚えろというのかと疑問に思いましたが、社会人としては基本だと今では思っています。

私の勤めている会社は少し独特だと思いますし、さすがに他の会社では教えてもいないし、知りもしないことをやれとは言われないと思いますが、この言葉は肝に銘じておいたほうがいいと思います。

つまり、学校は「教育というサービスを受ける場」。
社会人になるということは、「誰かにサービスする立場になること」です。

大学院だと先生に指導を受けながらがんばって研究していると自分はきちんとできているという錯覚に陥りますが、実は間違いです。

単に先生から「研究教育」という名のサービスを受けているだけであり、それ以上のものだと考えないほうがいいと思います。

大学の先生自体、ほとんどが、大学という世界しか知らない人なので、そのあたりの認識すらないと思いますが、企業に勤める人間からするとその程度の認識です。

私の先生は大学の先生になる前に起業していた方なのですが、さすがに元経営者ということもあり、人の扱いがうまく、在学中は気づきもせずに先生の手の平の上にいたようなものでした。

今考えると、先生は私に「博士号取得」のための必要な教育をしていただけで、「社会人になってから必要になるスキル」などは一切教えてはくれませんでした。

大学というところはある意味、治外法権です。

社会で役に立たないようなことでも、科学技術の発展という名の元に学生に指導します。

自分が何をしたいのか?というところを十分に考えて、先生から得られる利益は何なのかをじっくりと考えましょう。

先生は頭も良く、人の扱いもうまく、要領のいい人です。
中には学生の将来を真剣に考えてくれる先生もいることはいますが、「所詮は先生」です。

小学校や中学校や高校の先生となんらかわりはありません。

ただ、勉強を教えるだけですし、それ以上の能力も持っていません。

また、よく言われることですが、一つだけ、覚えておいたほうがいいことがあります。

「相手が自分にとって都合の良いことを言ってきたときは疑え。」です。